高橋是清の言葉をまとめた『随想録』

先人たちも大いに学問をすすめています。一例を見てみましょう。

・大體において、ある程度の學問の基礎がないと、物事に對する判断を誤ることが屡々ある。(高橋是清)

人倫の道を悟り知らんとならば、書籍より、外にはなし。(徳川家康)

讀書の価値は如何なる點に存するかと言へば、これも余だけの考へであるが、有りとあらゆる紛々擾々たる活社會の活事物に處して、其の取捨を誤らざるが爲、確乎たる判斷力を養成して置くことが社會人、實際家として一番大切である。(浜口雄幸)

・忙しい今日でありましょうが、せめて『論語』の一書だけは時間を工夫しても読むように希望します。それを熟読すれば、孔子の教えの真髄はおのずからわかると思います。今日は世の中がいろいろ変化もし、進歩もしているとはいえ、一面においてはまた、むしろ反対の現象もないではありません。そこで再び古聖の教えに耳を傾けることは、必ずや己を修め、世を救うに益するところがあろうかと思いますから、私としては切にそのことを読者に望むわけであります。(諸橋轍次)

余は論語の教訓を守ってゆけば、人はよく身を修め家を斉え、安穏無事に世を渡って往けるものと確信するのである。(渋沢栄一)

高橋是清と浜口雄幸は明治から昭和期の、内閣総理大臣や国務大臣を歴任した政治家。

徳川家康は江戸幕府創始者。

諸橋轍次は漢学の大家にして教育者、また『大漢和辞典』編纂者。

渋沢栄一は幕末から昭和期に活躍した財界人。大河ドラマ「青天を衝け」で描かれる。

人の上に立つ者はもちろん、そうでない者も、古典を学び身を修めることは人生に大いに資するものです。先達の言葉に耳を傾けてみませんか?